【壮絶体験】出産レポ①陣痛までの道のり

本来は昨年の11月ごろには引っ越しが完了している予定だったが、引っ越し先の家の売主が新しい家を決めきれておらず引っ越し時期がずれにずれ込み、まさかの引っ越しと出産予定日がほぼ同時になったのであった・・。

引っ越しは2月1日。出産予定日は2月2日。ヤバすぎ😇

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2月1日:引っ越し当日。予定日前日。39w6d

前日までに荷物の箱詰めが済んでいたので引っ越しに関してはほぼできることなし。もともと助産院の先生から「引っ越しには立ち会わないこと。心がザワザワして赤ちゃん産まれないからね!」と言われていたが居場所がないので、身の回りの持ち物だけまとめて朝から近所のファミレスに避難。荷物が大方はけたところで一旦帰ってきて、最後の掃除機掛けと、愛犬のななを連れて目黒での最後の散歩へ。帰ってきて空っぽになった家を見て切なくなりながら、私は助産院へ診察に。

内診をしてもらったが子宮口は1cmくらいしか開いておらず、まだ生まれる気配なし。診察が終わったがもう東京にも家がないので、前日に取っておいた池袋のホテルに1人(とお腹の中の娘)で宿泊することに。

昨日までと変わらず1日3時間かかとからどしどし歩くように、階段の下り運動も積極的にすること!ということで、ホテルにチェックインしてすぐ池袋散策に出かける。おなかの中の娘に、「サンシャイン水族館でも行こうか〜?」と話しかけていた頃、助産院の先生から電話があり、早く生まれるようにお灸をしてもらった方がいいとのこと。さっそく教えてもらった安産灸の先生に電話するも、その日は施術をやっていなかったので、薬局でせんねん灸の煙が出ないタイプを購入し、デパ地下で買ってきた焼き鯖弁当を食べてから、1人ホテルの部屋で三陰交にお灸を据えるというシュールな夜を過ごす。夜ご飯の後TOHOシネマズ池袋のエントランスに行き、階段の下り運動を開始。上り運動は特に必要ないので、上りだけエスカレーターがついているここの場所がベストだった!ひたすら登っては降りている変な妊婦だった(笑)

臨月の妊婦さんにはおすすめの運動スポット(笑)

部屋に戻ると、母から引っ越し先の山梨の家でくつろいでいるななの写真が送られてきていて、一気に家族が恋しくなった。同時に、このままいつまでも陣痛が来なかったらどうしよう・・ずっと都内に宿泊するのもお金掛かるし寂しいしやだなあ〜と急に不安になる。実際、このままじゃいつまで経っても産まれそうにない。眠る前、明日も陣痛が起こらなかったら私も一回山梨に行こう。と決心する。

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2月2日:予定日当日。特に異常なしのいつも通りの朝。40w0d

先生から「陣痛が来たらいつでも連絡してね、何もなければ午後からおいで。」と言われていたが、予想通り何もなかったので、午後からの診察に合わせてホテルをチェックアウトして食事へ。東京で外食するのも今日でしばらく最後なので、油そばを食べた。

元彼に教えてもらって何度も一緒に食べた味。東京よさらば。

診察してもらったがやはり何も起こりそうにない。自分が思っていることを先生に話して何と言われるか不安だったが、意を決して先生に「実は今日診察してもらって何もなければ、一度山梨に帰ろうと思っているんです」と打ち明けると、「うん、私もその方がいいと思うよ!っていうかあなたがそう言う気がして、山梨の助産院と連携取れないか電話かけて探してた!」と言ってくれた。「多分今のままじゃお産始まらないよ。だってあなたが止めてるんだもん(笑)」とも。無謀とも言えそうな願望を快諾してくれただけでなく、既に動いてくれていたことに感動する。

「でも山梨にはドップラー(赤ちゃんの心臓の音を聞く機械)持ってる人が居ないんだってさあ。だから、とりあえず2泊くらいしてまた診せにおいで!」と言うことで、急きょ山梨に帰っていいことに。

ウキウキで母に連絡し、バスタ新宿から切符を買い、2時間弱かけて山梨へ。バス停まで母とななが迎えに来てくれて、2人の顔を見たら一気に安心した。周りには何もないし全く馴染みもない土地だけど、やはり家族がいるところが私にとっての家だ・・と思った。

夜にはGoogleマップで探したレストランまで、母と歩いて夕食に行った。車社会の山梨では最寄りのレストランに行くのも一苦労だが、歩くことでお産も進みやすくなるし、何よりこうしている時間がとても嬉しかった。お腹もいっぱいになって大きなお風呂にゆっくり浸かり、リラックスして眠りについた。

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2月3日:出産予定日超過1日目。40w1d

早起きして、母と電車に乗ってレンタカーを借りに行った。最寄り駅までは驚異の徒歩30分。それでも車がないと、もし陣痛が来た時に助産院に行く足がなくて大変だ。車を借りて、これでいつ陣痛が来ても大丈夫だ、と心から安心した。この時は本当にこの後すぐ陣痛が来るなんて思ってもみなかった。(笑)

さっそく借りた車に乗って母の転入届を出しに市役所に行く途中、少しだけお腹が痛んだ。軽い生理痛のような痛みで、続くかと思いきや一回きりだった。13:30くらい。気のせいだったかな?

市役所から帰り、17時過ぎにうどん屋さんで大盛りうどんを食べる。妊娠後期は本当にお腹が空く。まもなく来るであろう出産に備えて好きなだけ食べた。

19時。またお腹が痛くなる。ちょうど便意もあったのでトイレに行き、食べすぎたかな?と思ったが、なんと10分後にさっきの痛みがまた来る。陣痛と確信。まさかこんなに早く来るとは。

母にも「なんか痛い・・」と伝えてソファで休み、気持ちを落ち着かせつつとりあえずお風呂に入る。お湯に浸かっている時はなんともないが、体を洗っている時に痛みが強くなる。大きな声でジブリアニメのテキトー主題歌メドレーを歌いながらなんとか気を紛らわせる。なぜジブリかというと、とっさに出てくる歌がジブリしかないから。

お風呂から上がったのが20:30頃。たまに5分おきにあの痛みがくるが、まだ深呼吸で我慢できる程度の痛み。

念のため助産院の先生に電話する。先生は予定があり外出しているようだった。明日の朝にはそちらに行こうと思っていると伝えるが、22時頃にまたどんな様子か電話するようにとのこと。

21時過ぎ。だんだん痛みが増してきて、母がお風呂に入っている間は話す相手もおらず気が紛れないので、時折上を向いて深呼吸しながら耐えた。間隔も5分おきになることがあるので予定より早めに電話したところ、「2時間くらい掛かるでしょ?もうこっちに向かっておいで」とのことでまさかのもう行くことに。バタバタと荷物をまとめて車に乗り込む。携帯の充電器を忘れる。母はまさかの携帯を忘れる。(笑)

母に運転してもらい、私が助手席で道案内した。先生は後部座席で寝ててと言っていたけど、山梨から都内までの長い道のりで、初めて通る高速道路で何かあってからでは遅い。後から聞いた話だが、母は運転自体10年以上していなかったのでとても怖かったらしい。私の中では母の運転は安全で上手なイメージだったが、言われてみれば母の運転で出かけていたのは中学生までだった。ブランクがありすぎる上にいきなりの高速道路で、生きた心地がしなかったらしい・・ごめんよ母、ありがとう母。

道案内するとは言ったものの、高速道路上の路線変更の時に限って痛みがきたりする。レンタカーの車種が古く、ナビとスマホのGoogleマップとの情報が一致せずなかなかうまく道案内できない。降りるべき出口を降りられず遠回りさせられながらも何とか助産院に到着。

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今回はここまで!次回に続きます!

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